2016年10月1日土曜日

新人研修および秋季研修会「精神保健福祉士の成長とキャリア形成 ~所属機関での役割と専門性の間で~」

平成28年9月10日(土)・11日(日)の2日間で行なわれました新人研修および秋季研修会「精神保健福祉士の成長とキャリア形成 ~所属機関での役割と専門性の間で~」の様子をご報告します。


9月10日(土)10:30~新人研修が行われました。対象は経験年数が1年未満で、5人の方が参加されました。
自己紹介や自分の職場を紹介した後に、『仕事を始めて感じたこと、わかったこと』『みんなが思う優秀なPSWとは!?』『働き始めてからの失敗談』『どんなプレッシャーを感じている?』などをテーマにグループワークをしました。




午後から秋季研修が行われ、県立大学の吉川先生による講義「専門職の成長とキャリア形成」から始まりました。
専門職の成長モデルとして、5つの技能獲得段階があり、一定の経験年数を重ねれば中堅まではなれるが、エキスパートレベルには誰でもがなれるわけではないこと、精神保健福祉士としての成長には必ずジレンマが生じ、そのジレンマと向き合うことが重要であることを学びました。



1日目の後半は経験年数ごとに分かれて、グループワークを行ないました。
それぞれの経験から生じる悩みや問題、また所属機関での業務内容の拡大や、求められる精神保健福祉士像との葛藤などをテーマに話し合いました。



各グループでの話し合いを発表し、年数を経るごとに悩みの質が変わっていくこと、それが精神保健福祉士としての成長であることを確認しました。






2日目は「本人と家族の思いが違う方への支援について」というテーマで社会福祉法人紫水の郷 相談支援事業所しすい 加藤真理恵氏より事例を提供していただきました。


「本人と家族の思いが異なった場合でも、まずは本人がどうしたいのかを確認することが重要であること、支援対象者は本人であり、周辺にある問題をPSW側が勝手に問題視せず、本人が自分で考えて決定できるように、そして、もし本人がその決定へのプロセスで恐れや不安を感じるようなら、そこに寄り添い支援していくのが我々PSWの専門性であると再認識した」との感想が聞かれました。

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